植松 朗・Bao Zhen Tan・Joshua P. Johansen
(理化学研究所脳科学総合研究センター 記憶神経回路研究チーム)
診療時間:9時~12時 / 15時~21時(初診は要予約)
症状:糖尿病 女性
3年程前に人間ドックの検査で血糖値HbA1cが7.0と高く2型糖尿病と診断されました。
毎月検査に通い食事制限と運動をして下さいと言うだけであまり数値も下がらずだんだんと病院にも通わなくなり1年程たち、なんとなく体調がすぐれなかったので近くのクリニックで血糖値の検査をしてもらったらHbA1cが11.3もありこのままでは最悪透析しなくてはいけませんよと言われ薬を飲み始めまた毎月検査に通いましたがなかなか数値が下がらず、友人にバランスの先生を紹介してもらいました。
7月にバランスに行き、先生に自律神経と糖尿の治療をしていきましょうと言われ4ヶ月程でHbA1cが6.1まで下がり、今では2ヶ月に一度の検査で良いですよと言われ、本当にバランスの先生のおかげだと心から感謝しています。
★コメント★
今回は、歴代の糖尿病の方で一番高い数値の方が来院されました。
このような状態というのは家族の既往歴も知る必要があります。
今回治療した箇所は、脳神経核のの「青班核」という部分を治療しました。
青班核とは、これも文献を引用しますが、
EditorInChief
- On 2017年10月23日
恐怖記憶の形成および消去には異なるタイプの青斑核のノルアドレナリンニューロンが関与する
植松 朗・Bao Zhen Tan・Joshua P. Johansen
(理化学研究所脳科学総合研究センター 記憶神経回路研究チーム)ー研究結果を一部抜粋ー
青斑核のノルアドレナリンニューロンは恐怖記憶の形成および消去のどちらにも重要であること,青斑核のノルアドレナリンニューロンは状況により異なる神経活動を示すこと,扁桃体あるいは内側前頭前野に投射する異なるタイプのニューロンの存在することが見い出された.さらに,扁桃体に投射するニューロンは恐怖記憶の形成に必要で恐怖記憶の消去を阻害する役割のあること,また,内側前頭前野に投射するニューロンは恐怖記憶の消去に重要な役割をはたすことが明らかにされた.
過度な恐怖は心的外傷後ストレス障害といった不安障害をひき起こす.また,不安障害などの精神疾患に対して,一部でノルアドレナリンを標的とした治療薬が用いられている.今後,この研究を発展させ,この研究において見い出された異なるタイプのノルアドレナリンニューロンに特異的な遺伝子マーカーを同定し選択的に標的とすることができれば,不安障害などの精神疾患に対しより効果的な治療法の開発につながるものと期待される.
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治療するにあたり、評価で出てきたのが、「過去の恐怖」
でした。
つまりこの場合は、その過去のトラウマを取り除かない限り、インスリン注射や教育入院をしたところで改善はされないと思ってます。
まず、過去の記憶を取り除くにあたり、その事を思い出させた状態にロックオンして、扁桃体、海馬(記憶を司る脳神経核)を治療。
そして青班核を治療しました。
治療中、体の中に溜まっているトラウマが解放され涙を流していました。
治療中に泣き出す事はよくありますし、これは治療がうまく行っている証拠にもなります。
結果は、見事に正常値以下まで下がりました。
「そんな脳みその中をどうやって治療するのー?」
患者さんに説明する際によくされる質問ですが、
髪の毛が生えてる頭蓋骨の表面からそこにアクセスします。
これは、訓練に訓練を積んでうちの橋森、伊藤スタッフにもできるようになりました。
「病気は、ただの結果である」という先人の言葉があるように、私も今回の症例を通して改めて感じました。
世の中の悩んでいる人を多く救えるよう、日々精進です(๑˃̵ᴗ˂̵)